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アリス・イン・ワンダーランド

テレビで、3Dが映画界を活気づかせている、という報道を見た。
3D上映だと、観客動員がまるで違うそうだ。

でも、この映画、メガネかけないで肉眼で観たかった気もする。

その昔、わが家に「カラーテレビ」なるものが初めて来たころ、
テレビで名画「シェーン」を見たとき、
まだまだ放送システムも受像機も発展途上期だったせいもあって、
人間の肌の色は不自然に赤かったし、画面も乱れていて
作品自体に「色」がついていることがかえって邪魔に感じた。

今回も作品が「3D」であることがちょっと邪魔に感じたなぁ。

同じティム・バートンの「スウィーニー・トッド」を映画館に観に行ったとき、
いくら何でもこれはドギツ過ぎる、少なくともデート向きじゃない、
と感じたが、今作はディズニー映画ということもあって
彼の「毒」は、ほどよい量まで軽減されている。
キャラクターも可愛く、発想もクリエイティブで、
「チャーリーとチョコレート工場」のような、
誰を一緒に連れていっても
相手にも一定の満足を与えてくれるような仕上がりになっている。

ただ、総力を結集して3D向けにつくった「アバター」に比べると
3D効果は「流行ってるから一応3Dになってます」的な感じだ。
であれば、この豪華絢爛な映像美は平面の上で
表現したほうがかえって美しく見やすかったのではないか。

黒澤明の「椿三十郎」で、赤い椿と白い椿のどちらが
水に流れてくるかで、攻めるか待つかを判断するサインに使う場面がある。
実はモノクロ映画だったので、赤でなく黒い椿を撮影したそうだ。
そのほうが「赤く」見えるからね。

同じように平面上であっても、立体感や奥行き感を表現できるようなさまざまな
カメラワークやライティング、CGなどの手法が蓄積されてきた。

3Dがビジネスになるからと言って、3Dで仕上げるのが義務みたいになっちゃって
中途半端なものばかり出すんでなく、せっかく新しい技術なんだからうまく生かして
これぞ3Dならでは、っていうものを出してほしいな。


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